大学が保存してた「100個もの脳が行方不明」に!! 大量殺人を犯した犯人の脳も消えたと騒動に
いくら大学が保存していた標本とはいえ、100個もの脳が忽然と消えてしまったら、ゾゾゾ~! としてしまう。そんな、まるでホラー映画のような事件が起きて大きな話題となっている。しかも消えた脳のなかには、大量殺人を犯した悪名高い犯人の脳まであったというのだ!
一体何がどうなっているのか、騒動の全貌をお伝えしたい。
・標本用の脳が100個消える!
2014年12月2日、米テキサス州立大学オースティン校が保管していた100個にもおよぶ標本用の脳が、行方不明になる事件が発覚した。1980年代、オースティン州立病院から200個ほどの脳を譲渡された同大学が、全部の標本を置くスペースが研究室になかったため、半分近くを地下室に保管。そして、地下室に置いていた100個程の脳がなくなっていたというのだ。最初のうち大学の教授達は、「学生か誰かが勝手に持ち出したのだと思った」と語っている。
・大量殺人を犯した犯人の脳も行方不明に!?
そして大学側は消えた脳のなかに、大量殺人を犯した「チャールズ・ホイットマン」の脳も含まれていた可能性があると報告。1966年にテキサスタワー乱射事件を起こしたホイットマンは、妻と母親を含む16人を殺害した凶悪犯だ。だが、ホイットマンの脳が標本のなかにあったかどうか証拠となる記録がないため、確かなことは不明である。
・12年前に処分されていた!?
そんなこんなで騒動となってしまったわけだが、その後、新たな展開が待っていた! 大学側が翌日の12月3日、2002年に教職員の誰かが、40~60個程のガラス瓶に入れられた脳標本を処分していたことが明らかになったと発表したのである。標本の多くは保存状態が悪く、研究や教材に使用するには適切でないと判断されたと主張している。・事実がイマイチ解明されないまま……
一方で、脳が処分されていた事実を同大学が発表する前日、テキサス州立大学サンアントニオ校で行方不明の脳が見つかったとも報じられていた。しかしオースティン校側は、今のところ他校に脳を譲渡した記録はないと述べている。また、標本用の瓶には脳がひとつしか入らないため、40~60個しか処分されていないのなら数が合わないとして、大学側の主張に懐疑的な声も挙がっている。いずれにしても脳が処分された経緯について、大学側がさらなる調査を行うようだ。
陰謀好きな筆者は、ホイットマンの脳を使って研究を進めた政府が何かを企んでいるとか、映画的な展開を期待してしまった。なんだか事実がイマイチ解明されないままでスッキリしないが、とにかく少し変わった事件だったことは間違いないだろう。
参照元:YouTube、Chicago Tribune、New York Times、NBC News(英語)
執筆:Nekolas
型月作品が好きな人だったら[封印指定]が…とか考えるハズw