メジャー熱視線!大谷、“見本市”で日本一163キロだ!!
163キロ出してほしいですね!
出るか、163キロ-。日米野球に出場中の日本代表「侍ジャパン」が17日、東京から札幌に航空機で移動した。最終戦となる18日の第5戦(札幌ドーム)に先発する大谷翔平投手(20)=日本ハム=は札幌市内の室内練習場で最終調整。米大リーグ関係者から熱い視線を浴びる若武者が、本拠地のマウンドで自身の持つ日本投手最速記録(162キロ)を更新するか、注目だ。
静かな室内練習場にミット音が響く。大谷が、報道陣をシャットアウトして、ブルペンで35球の投球練習。変化球を交えて、米大リーグ公式球の感触を確かめた。
「自分の持っているものを出したいです」
“侍デビュー”となった12日の第1戦(京セラドーム)は、3番手として1回無失点。最速159キロの直球を主体に、全12球で変化球はスライダー、フォークの2球だけ。MLB選抜のファレル監督も「若いが素晴らしい投手だ」と大絶賛した。
日米野球最終戦で回ってきた先発の機会。大谷は、花巻東高時代に一度米大リーグ挑戦を表明しており、メジャー球団関係者も再注目する“見本市”となる。「配球もストレートで押すだけではなく、今シーズンやってきたスタイルで投げてほしい」という小久保監督の要望通り、「使える球種は全部投げたい」と緩急を使ってねじ伏せるつもりだ。
16日の第4戦(東京ドーム)は、沈黙していたメジャー打線が爆発。同学年の藤浪(阪神)が、4回4失点で敗戦投手となった。大谷は「(藤浪は)いい球がいっていたけれど、スイングに強さがあった。きのう負けた分、勝てるようにしたいです」と意気込んだ。
プロ野球最速となる162キロをマークした10月5日の楽天戦以来となる本拠地、札幌ドームのマウンド。記録更新にも「持ち味だと思うので、そういうところも出して勝負したい」。日米のファンが球速に注目するのは百も承知だ。
今季最後の登板。スーパースター軍団を相手に、20歳の若武者が新たな伝説を作る。