成瀬、ヤクルト決定的!虎よりオリより「関東の球団」最優先
ヤクルトで活躍してほしいですね!
国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明したロッテ・成瀬善久投手(29)の移籍先として、ヤクルトが最有力となっていることが3日、分かった。移籍の条件として「関東の球団」が最優先であることが判明したもので、競合するとみられた阪神、オリックスは厳しい状況。ヤクルトは、FA権行使の意思を固めている日本ハム・大引啓次内野手(30)の獲得調査も進めているが、来季の巻き返しへむけた補強に光が差してきた。
ヤクルトが、成瀬獲得にむけて大きく前進した。球界関係者は、サンケイスポーツの取材に「成瀬は関東の球団を強く希望している」と認めた。競合が予想されるのは阪神、オリックスだが、移籍先選びの条件として、金銭や待遇よりも「関東の球団」を最優先に考えていることが判明した。
阪神の球団幹部も「関東最優先」という成瀬の意向を伝え聞いていることを認めた。成瀬がこの条件を各球団に伝えることになれば、阪神とオリックスは獲得交渉に乗り出さないことも考えられる。万が一、関東の他球団が手を挙げたとしても、優位は揺るがない状況だという。
ヤクルトはシーズン中からQVCマリンに編成担当を派遣するなど、経験豊富な左腕に熱い視線を送ってきた。今季のチーム防御率は12球団ワーストの4・62。先発陣の成績は34歳の石川の10勝10敗が最高。来季のローテーションの編成も苦しく、補強は急務となっていた。
球団は全球団との交渉が解禁される13日にむけて、早急に提示条件の詰めに入る。今季は2年連続で2桁勝利を逃して9勝にとどまった成瀬だが、復調は可能とみている。3年程度の複数年契約を用意するとみられる。
交渉となれば、成瀬(小山市)と同じ栃木県出身の真中監督(大田原市)も「必要となれば、ぜひ」と出馬に積極的。成瀬がロッテで2008年から背負い、思い入れの強い「背番号17」も現在は空いており、金銭以外の誠意を示すこともできる。
ヤクルトは来季、球団創設65周年。記念の年に2年連続最下位からの巻き返しを図る真中新監督をバックアップすべく、衣笠球団社長はFA選手を中心とした大型補強を目指す意向を示している。故障者続出に泣かされたここ数年の負のスパイラルからの脱却へ“本気”を見せる決意を見せ、その第1弾が、成瀬の獲得になる。
他には近日中にFA行使を宣言する見通しの大引に対しても、調査を続けている。こちらも阪神などと競合しそうだが、簡単に引き下がるつもりはない。補強戦線に、光が差してきた。