<ノーベル賞>天野氏、愛知工大で特別講義 大教室に立ち見
将来は極小の発光ダイオード(LED)を脳内に入れ、光の刺激で手足のしびれが治療できる--。青色LEDの開発で今年のノーベル物理学賞に決まった天野浩・名古屋大教授(54)が14日、愛知工業大(愛知県豊田市)で受賞決定後初となる特別講義を開き、医療応用の可能性などLEDの展望を語った。
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特別講義は、天野さんが愛工大を中心とする新エネルギー研究プロジェクトの共同研究者を務めている縁で毎年実施している。通常は大学院生約30人が対象だが、急きょ学部生や教職員にも開放したところ、定員400人の大教室に立ち見が出るほどの人気だった。
世界で初めて窒化ガリウムの半導体で明るい青色に光るLEDの開発に成功した天野さんだが、「まだ輝度が足りない」と指摘。明るさを高める方法を説明した。
また、注目すべき医療応用として、LEDを頭部に挿入して光の刺激で生物の行動を制御する研究を紹介した。赤や青など神経細胞に照射する光の色の違いで、行動が活発になったり止まったりするといい、「まだ実用化には時間がかかるが、生まれつき手が震える人を治療できる可能性がある」と語った。
受講した工学部4年の内藤頼政さん(22)は「ノーベル賞を贈られるほどの先生なのに、ユーモアがあり親しみやすかった。大学院生時代に受賞対象の研究をされたので、私も勉強に励もうと刺激を受けた」と目を輝かせていた。
自分も面白い講義聞きたいなぁ。人前で面白い講義をするって頭が良いだけじゃ出来ないんだよなぁ。
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