頭の一部が雄で体は雌のクワガタ 山形の中1が発見
頭の一部が雄で、体が雌という珍しいノコギリクワガタが山形市内の須川沿いで見つかった。発見したのは同市城西町5丁目、山形二中1年の菊池翼君(13)。雄の特徴である角のような大顎が片側だけにある。専門家は「県内で確認されたという話は聞いたことがない。非常に珍しい」と話している。
菊池君は17日午後7時すぎに父の利也さん(47)と一緒に同市飯塚町の飯塚橋北側の須川沿いにカブトムシを探しに出掛けた。樹液に集まる虫を十数匹採取し、帰宅。自宅で確認したところ、5センチほどの大きさの変わったノコギリクワガタに気付いた。「最初は片方の角が折れているのかな、と思った」と菊池君。昆虫好きの利也さんも驚き、「もしかしたら雌雄同体ではないか」と話し合った。
山形昆虫同好会事務局長の横倉明さん(57)=同市久保田3丁目=によると、雄と雌の細胞が混在する「雌雄モザイク」と言われる個体とみられる。横倉さんは「頭の一部が雄、それ以外は雌。全国的に発見されるケースはあるが、県内で見つかったという報告は聞いたことがない」と話し、貴重な発見だとする。受精の際に何らかの刺激が加わり遺伝子に異常が生じた可能性があるが、原因の特定は難しいと言う。2~3カ月生きる通常の個体に比べ、長くは生きられないとみられ、菊池君は「標本として残すことも考えたい」としている。
人間も1000年後には性別はなくなってるな。
頭の一部が雄で体は雌のクワガタ 山形の中1が発見