<同級生殺害>「少女の入院」話し合う…先月、医師と両親
警察に相談していれば。。。
長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件で逮捕された少女(16)について精神科医が6月、県佐世保こども・女性・障害者支援センター(児童相談所)に「人を殺しかねない」という趣旨の相談をした後、センターの助言を受けて警察への相談や少女の入院について7月に両親と話し合っていたことが、関係者への取材で分かった。結局、警察への相談はされないまま26日に事件が起きた。【竹内麻子、大場伸也】
◇結局、1人暮らし続行
関係者によると、精神科医は少女をカウンセリングしていたとみられ、6月10日に少女の名前を匿名にしてセンターに電話で相談した。猫の解剖や父親を金属バットで殴るなどの少女の問題行動を伝え「人を殺しかねない」という趣旨の話をした。
センターから警察に相談するよう助言されたため、精神科医は少女の両親と7月に数回面談し、入院を含めた対応を話し合ったという。少女は3月に父親を金属バットで殴ってけがをさせており、4月から市内のマンションで1人暮らしをしていた。
結局、少女は入院せずに1人暮らしを続け、事件が起きた。
センターは相談内容を関係部署に伝えておらず、相談してきた精神科医に対し事件後に確認し、逮捕された少女についての相談だったと知った。
センターは「生徒の名前は相談者の意向で教えてもらえなかった。名前が分からない中で可能な限りの話をしたと考えている」と釈明している。