大谷、圧巻の奪三振ショー…自己最多の16奪三振で完投勝利 メジャーも熱視線
最後の打者を渾(こん)身(しん)の159キロの直球で空振り三振に仕留めた瞬間、日本ハムの大谷はこの日初めてマウンドで相好を崩した。150キロ台の速球を軸に、6者連続を含む自己最多、球団タイ記録となる16奪三振で1失点の完投勝利。圧巻の奪三振ショーで8勝目を飾った背番号11は「粘り強く投げられた」と胸を張った。
2年目での進化を証明してみせたのが、1-1で迎えた五回1死二塁のピンチの場面だった。迎えた打者は、一回に二塁打を浴びた松井稼。158キロの直球で三振を奪い力勝負で後続を断った。栗山監督も「スイッチを入れるタイミングが分かっている。あまりほめたくないけど、きょうは良かった」と目を細めた。
この日は元日本ハム監督で現在は大リーグ、ヤンキースのスタッフを務めるトレイ・ヒルマン氏が視察に訪れるなど、5日に20歳になったばかりの右腕にはメジャー関係者も熱視線を送る。20代を迎えて「これからは自分で責任を取らなくてはいけなくなる」と大谷。さらなる飛躍に向け、心身を磨いていく。(浅野英介)
天は二物を与えちゃうんですね
大谷、圧巻の奪三振ショー…自己最多の16奪三振で完投勝利 メジャーも熱視線