<ツタヤ>購入の本、電子版無料閲覧も ブックライブと提携
レンタルDVD・書籍販売大手の「TSUTAYA(ツタヤ)」を展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」は30日、電子書籍サービス「BookLive(ブックライブ)」と提携し、ツタヤ店頭で本や漫画を購入すれば、同じ本の電子版を原則無料で閲覧できるサービスを始めると発表した。一度本を買えば、紙とネット双方で本を読める仕組みを構築。他の書店や電子書籍サービスにも参加を呼びかける。
ブックライブの無料アプリ(応用ソフト)をスマートフォンやタブレット端末にダウンロードして使う。店舗で購入する際、「Tポイントカード」を提示すると、購入情報がブックライブ側に登録され、端末に自動で電子版がダウンロードされる。本を注文した際も、手元に届くまでの間、無料で電子版を提供する。同日記者会見したブックライブの淡野(あわの)正社長は「書籍市場拡大には紙も電子も必要」と説明した。
出版社から、電子版への無料提供の承諾を得る必要がある。両社が出版社などと協議し、年内のサービス開始を目指す。本によっては、電子版が有料になる場合もあるという。
ブックライブは、凸版印刷や三井物産が出資し2011年に設立。約29万冊を扱う国内最大級の電子書籍サービスを展開する。CCCは国内最大の書店チェーンで、今後はブックライブと資本提携や人材交流なども検討する。
これは、面白そうな試みです。