＜池袋事故＞速度落とさず信号無視 歩道突進４０メートル
許せないです！
２４日午後７時５５分ごろ、東京都豊島区西池袋１のＪＲ池袋駅西口近くの路上で、歩道にＲＶ（レジャー用多目的車）が突っ込み歩行者を次々とはねた。警視庁池袋署によると、２０～３０代の男女７人が巻き込まれ、うち２０代の女性が死亡、男女３人が重傷を負い、残りの男女３人が軽傷を負った。現場は池袋駅前の繁華街で、暴走車が次々と歩行者をはねる異様な光景を多くの人が目撃していた。車は歩道上を、人をはねながら約４０メートルにわたって走行し、電話ボックスに衝突して停車した。
駅近くにいた専門学校生の男性（２１）は、数メートル先のガードレールに腰掛けていた男性２人に、名倉容疑者の車が接触するのを見た。「ちょっと前にいたら危なかった」
車はそのまま３０～４０キロとみられる速度を落とさずに信号を無視。蛇行するように反対車線の歩道にはみ出していく。近くにいたアルバイト男性（２２）や会社員男性（３２）らによると、「えびす通り」の辺りから縁石に乗り上げた後、車は「バン、バン、バン」という雷のような音とともに人をはね、郵便ポストなどに接触しながら歩道をさらに１０メートルほど進んだという。
埼玉県川口市の私立大生（２０）は「女性が顔から大量の血を流し、ぐったりして倒れる人もいた。はねられると思い、とっさに別の通りに逃げ込んだ」。車は最終的に電話ボックスに突っ込む形で止まった。周辺には、複数の男女が血だらけで倒れていたという。
通りかかった会社員の男性（６０）は、酔ったような名倉容疑者が運転席からなかなか出ようとせず、交番から駆け付けた警察官と数分間のやり取りの末、連行されていくのを見た。飲食業の男性（２１）は「よだれを垂らし、口の周りに泡があふれたような状態で一見して普通ではないと思った」と振り返った。