タイ軍クーデター 日系流通、営業時間を短縮 トヨタ・ホンダは夜間操業再開
タイ進出の日系企業の間にも、クーデターの影響が広がり始めている。２４時間営業を行っていた日系流通業は、軍の夜間外出禁止令に伴い営業時間を短縮。ファミリーマートは展開する１０８８店、イオンはスーパーマーケット約７０店で、それぞれ禁止令の時間に合わせて夜間休業を決めた。バンコク中心地にある百貨店のバンコク伊勢丹も２３日、閉店時間を１時間繰り上げ午後８時とした。三越伊勢丹ホールディングスは当面の間、社員の安全確保のため、タイへの渡航を禁止している。
一方で、２２日に夜間操業をやめるなど、クーデターへの対応に追われた国内自動車大手のタイ工場の一部では２３日、通常通りの操業が再開された。２２日夜はトヨタ自動車、ホンダ、いすゞ自動車などが勤務時間を短縮して従業員を退社させたが、２３日はホンダが午後３時から翌午前０時までの生産を再開、トヨタも午後７時半～翌午前４時半までの稼働を決めた。
タイ向けのパック旅行も２３日は「外務省の渡航情報ではツアーを中止するレベルには至っていない」（ＪＴＢ）ため、ＪＴＢ、エイチ・アイ・エスなどが予定通り実施。エイチ・アイ・エスは２３日から２５日までの出発分で、キャンセルする場合に料金を全額返金する措置を取っているが「目立ったキャンセルは出ていない」という。
今のところ影響は限定的にとどまっているが、「外出禁止令の内容で情報が錯綜（そうそう）している」（日系企業関係者）など、企業側は緊張を強いられている。
クーデターはタイではよくあるらしいが最近は4年に1回って・・・もう少し安定ほしいですね。