不明の29歳女性准看護師か、レンタルルームから遺体…契約の知人女性は海外出国
大阪市西成区に住む准看護師の女性(29)が約2カ月前から行方不明になり、自宅に多量の血痕があったことが22日、捜査関係者への取材で分かった。東京都内の女性の関係先から身元不明の遺体が見つかったことも判明。大阪府警は関連を調べる一方、女性が事件に巻き込まれたとみてトラブルの有無や交友関係について捜査を始めた。
また、女性の失踪後に海外に出国した知人女性がいるといい、府警は何らかの事情を知っているとみている。
捜査関係者によると、女性は西成区内の集合住宅に1人暮らし。病院に勤務していたが、3月下旬から所在が分からなくなり、家族も連絡が取れなくなった。心配した母親が今月上旬になって女性宅を訪問。室内の畳の上で血痕を見つけ、府警に届け出たという。
府警が血痕のDNA型鑑定を実施したところ、女性のものとみられることが判明。血痕は何かで拭き取られたような状態だった。
府警は女性が何者かに暴行されて連れ去られた疑いもあるとみて行方を捜査。知人女性が契約している東京都八王子市のレンタルルームで、身元不明遺体が布のようなものにくるまれた状態で発見されたという。
女性と同じ集合住宅に住む70代の女性は「行方不明になった女性は明るくて愛想が良く、いつも『おはよう』と声をかけてくれた。何とか無事に見つかってほしい」と話した。