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ソニーは復活できるのか 「電機再建」か「エンタメ」か…揺れた戦略

4月中旬、東京・有楽町で映画「アメイジング・スパイダーマン2」のジャパンプレミアが開かれた。制作費は約2億ドル超で、ソニーの映画部門を牽引(けんいん)するシリーズの2作目。会場には出井伸之元社長らソニー関係者も姿を見せた。

 世界的に注目度の高い作品で、オマージュのように映り込んだのがパソコン「VAIO(バイオ)」。2月に撤退を決めているだけに、ちぐはぐな印象を与えた。

 平井一夫社長兼最高経営責任者(CEO)は平成24年4月の就任以来「ワン・ソニー」を掲げ、エレクトロニクス(電機)部門と映画・音楽部門などの相乗効果を目指した。だが、目立った成果は出せていない。

 「経営目標を達成できず、株主ら関係者のご期待にお応えできないことを申し訳なく思っている」

 14日の決算発表会で、4月に就任したばかりの吉田憲一郎最高財務責任者(CFO)の第一声は謝罪だった。「25年度(26年3月期)にテレビ事業を黒字化」「26年度(27年3月期)の営業利益率5%以上」。平井社長が就任時に示した経営方針はどれも達成不可能になったからだ。

 ソニーの目標未達は今や見慣れた風景だ。今月1日に25年度の業績予想で3度目の下方修正を行った際も、翌日の株価はわずかに下落しただけ。出井氏がCEOだった15年の「ソニーショック」の際は、業績が想定を下回っただけで市場全体が大きく値を下げたが、投資家は冷めている。

 「本腰を入れて電機部門を再建するのか、電機はもうかる事業だけに絞り、映画・音楽などエンターテインメント(娯楽)や金融を柱にしていくのか、経営陣が決断できなかった」。ある社員は迷走の原因を断言する。吉田CFOも「テレビ事業は経営と施策の不安定さが赤字を増幅させていた」と認める。

 平井社長就任1年目の24年度(25年3月期)、ソニーは5年ぶりの最終黒字を果たした。ただ、実態は自社ビルの売却などで利益をかさ上げし、電機部門の抜本改革も先送り。パナソニックが津賀一宏社長のもとで、不採算事業を洗い出して7千億円を超える赤字を計上したのとは対照的だ。

 ようやく今年2月、パソコン事業撤退やテレビ事業分社化などの構造改革を発表。ハワード・ストリンガー氏らこれまでの経営陣が手をつけられずにいた「聖域」に踏み込んだ。

 社内には否定的な意見もあったが、平井社長と(昨年末に最高戦略責任者になった)参謀役の吉田氏が「短い期間で決断した」(幹部)という。吉田氏は社長室長などを経てインターネット接続事業子会社ソネット社長になっていたのを平井社長が呼び戻した。

 27年3月期はテレビも含め電機部門は営業黒字を見込む。4月には社員のアイデアなどを基に新規事業創出に取り組む組織を設置、手始めに不動産事業に参入する。もっとも、創業者の盛田昭夫氏の陣頭指揮で始めた金融事業などと比べると力不足は否めない。

 「(電機部門が)継続的な黒字体質になるには、もう一段の構造改革で、人員や組織を実力に見合った規模にする必要がある」(モルガン・スタンレーMUFG証券の小野雅弘エグゼクティブディレクター)と市場の視線も厳しい。

 ライバルが業績回復を果たす中、取り残されたソニーは復活できるのか。平井社長が22日の経営方針説明会で説得力ある将来像を語ることができるか注目される。(田村龍彦)

好きなメーカーなので頑張って欲しいです。ただ値段が高いのが・・・
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