井戸側前双葉町長、「美味しんぼ」で断言「福島で鼻血、被曝したから」
東京電力福島第1原発を訪問後に主人公らが鼻血を出す描写が議論を呼んでいる人気漫画「美味しんぼ」(雁屋哲・作、花咲アキラ・画)の連載漫画誌最新号で、実在する福島県双葉町の井戸川克隆前町長が「福島に鼻血が出たり、ひどい疲労感で苦しむ人が大勢いるのは、被曝(ひばく)したからですよ」と語る場面が掲載されることが11日、分かった。
「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)の12日発売号では、井戸川氏は主人公との会話の中で「前町長として双葉町の町民に福島県には住むなと言っている」と発言。「福島に鼻血が出たり、ひどい疲労感で苦しむ人が大勢いる」とし、「被曝」を原因に挙げている。また、井戸川氏は11日までに、フェイスブックに、鼻血が出たとする自身の画像を多数掲載した。
作品では、ほかの登場人物も原発訪問後に鼻血が出たり、疲労感があるなどの主張を展開。最新話では、福島大の荒木田岳准教授も、除染作業の経験に基づき、「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんて、できないと私は思います」と語ると、主人公は「除染ができないのでは、福島の復興と言っても難しい」と応じる場面もある。
福島県は12日発売号を確認後、放射性物質などに関する見解を公表し、同作品に関する反論も盛り込む方針。既に双葉町が「一方的な見解」との抗議文を発表しており、石原伸晃環境相も、描写への違和感を表明している。
発行元の小学館は、19日発売号で、今回の件についての特集記事を掲載する予定としている。
本当に鼻血って被爆が原因なのかな?避難生活などからくるストレスとかじゃないの?
井戸側前双葉町長、「美味しんぼ」で断言「福島で鼻血、被曝したから」