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<春グマ>動き活発化 人を恐れない個体増加

こわ・・・

冬眠から目覚めた春グマの動きが活発化している。北海道せたな町では4日、山菜採りの女性が襲われ重傷を負った。このヒグマは昨年4月に同町で52歳の女性を死亡させた個体とDNA型が一致。町は「極めて危険なクマ」として山狩りを行っているが、発見には至っていない。本格的な山菜採りシーズンを控え、道や関係機関は「野山でクマと遭遇しないための安全策を取ってほしい」と注意を呼びかけている。【三沢邦彦、鈴木勝一】

【写真】七飯町で今月5日に射殺されたヒグマ

 ◇山狩り長期化も

 女性が被害を受けてから5日後の9日。残雪深いせたな町の山中に、オレンジ色のベストと帽子を着用した23人の猟友会メンバーが集まった。道の防災ヘリコプターも出動し、陸と空から大規模な山狩りを実施した。

 15日夕には、女性が襲われた現場から南東約10キロの国道沿いの林道でヒグマが射殺されたが、問題のヒグマは見つかっていない。

 せたな署によると、襲われた40代女性は背後から近づいてきたヒグマにリュックサックを爪で引っかけられて倒され、腕にかみつかれた。同行していた60代男性が、所持していたなたを振るい応戦。ヒグマの鼻に傷を負わせたところ、山中に逃げていったという。

 町総務課の西村晋悟課長は「昨年も人を襲った非常に危険なクマだ。急いで駆除したいが、今後は雪解けが進み草木が茂るといった悪条件が重なるので、山狩りも容易ではない。長期戦も予想される」と話す。町は当面の間、現場周辺を入山禁止として安全確保に努めている。

 道警によると、道内で冬眠明けの3月に目撃された春グマの認知件数は15件で、3月としては過去10年で最多を記録。4月に入っても目撃情報が相次いでいる。

 ◇危険グマ作るな

 道内のヒグマによる人身被害は、記録の残る1955年から2014年2月末までで132人。このうち、死者は50人。道は山菜採りやキノコ採りで入山者が増えて人身被害の多い冬眠明けの春(4~5月)と冬ごもり前の秋(9~10月)の年2回を「ヒグマ注意特別期間」(今春は4月5日~5月11日)として、注意を呼びかけている。

 ヒグマは学習能力が高い。農作物やゴミなどの味を覚えた結果、頻繁に民家近くに出没。時には人を攻撃する個体が存在するようになる。せたな町で被害に遭った女性と同行の男性は、ヒグマよけの鈴も所持していたが、今回のヒグマは人を恐れることなく危害を加えている。

 道立総合研究機構環境・地質研究本部の間野勉企画課長は「人間が食べている食物の味を知ったクマは、山の自然とは違う味を覚える。その結果、何度も人に近づき人を襲うことがある。問題のあるヒグマを作らず、その原因をなくすことが重要」と話す。

 ◇猟友会員が高齢化

 道は1966年から冬眠明けのヒグマを集中駆除する「春グマ駆除」を実施した結果、札幌を含む「積丹・恵庭個体群」のヒグマは激減。個体群の維持が危ぶまれるとして90年に廃止した。その後、捕獲数は年100~200頭台で推移したが96年ごろから増加。11年度は800頭超を捕獲しており、生息数の増加もうかがえる。

 捕獲数は「狩猟」と農作物被害などによる有害駆除の「許可捕獲」を合わせた数字で、12年度は計699頭のうち、許可捕獲が622頭に上った。春グマ駆除の廃止後、人を怖がらないクマが増え、札幌でも住宅地や公園にヒグマが現れるようになったという。

 各地に派遣される北海道猟友会(札幌市)の会員数も78年度の約1万9700人をピークに13年度は約5400人に減少。クマ撃ち専門の猟友会員は全道で100人足らずだ。道猟友会の斉藤哲嗣専務理事は「後継者不足に加え、平均年齢58歳と高齢化が進んでいる」と話す。

 道はヒグマ捕獲技術者の育成として、人とヒグマが接触する機会の多い渡島地方で、ベテラン狩猟者が若手に技術を伝承する「人材育成のための捕獲」を、05年から毎年実施している。

 北海道ヒグマ保護管理計画では人里や農地への出没抑制を目指す狩猟の仕組み作りを検討しており、道は「ヒグマを捕獲する技術を持つ狩猟者が減ることで、ヒグマへの圧力が低下している。ヒグマと人との距離感や一定の緊張関係を維持することも必要」としている。

 ◇人と共存目指す 保護管理計画、今年度から実施中

 道は、人とヒグマが共存する社会の実現を目指す「北海道ヒグマ保護管理計画」を策定し、今年度から3カ年で実施中だ。

 保護管理の対象は▽渡島半島▽積丹・恵庭▽天塩・増毛▽道東・宗谷▽日高・夕張--の5地域。ヒグマの生息域と人の活動範囲が近い渡島半島以外の地域では生息数などのデータが不足しており、痕跡調査や体毛のDNA調査などで生息数を推計する。

 また、ヒグマが出没した際の対応策として、「段階0」の非問題個体(人間を恐れて避ける)から、「段階3」の問題個体(人間に積極的につきまとう。または人間を攻撃する)--など有害性を4段階に分類。問題個体については、駆除といった対策を取る。

<春グマ>動き活発化 人を恐れない個体増加

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