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マー君に地元紙が心酔 神の制球 「奪三振÷与四球」でリーグトップ

16日(日本時間17日)のカブス戦でメジャー2勝目をあげたヤンキースの田中将大投手(25)。8回無失点の圧巻の内容にニューヨークの地元紙は絶賛を通り越して心酔し、米スポーツ専門局のESPNは「間もなく田中の試合は“MUST-SEE EVENT”(必ず見なければならないイベント)になる」と予言した。

 また、ニューヨーク・デーリー・ニューズ紙は「HIRO IS BORN」(ヒーロー誕生)と報じている。「MASAHIRO」と「HERO」(英雄)をかけて、ニューヨークに降り立った新スターの活躍に賛辞を贈っている。

 特に田中が高い評価を受けているのが制球力と決め球。奪三振が多いのに与四球が極端に少ないことから、無駄な走者を出さず、次々とアウトを重ねていくことができる。奪三振と与四球の比率は、メジャーでは投手の本質的な実力を示す数字としてよく使われている。

 「K/BB」と表記され、三振÷四球で計算。三振が多く、四球が少ないほど値が大きくなる。5・00以上なら好投手、3・50以上なら合格とされる。ところが田中は14・00と驚異的な数字でア・リーグトップだ。

 昨季レッドソックスの世界一に貢献した上原浩治投手が三振101、四球9で、驚異の11・22を記録して話題を呼んだが、現在の田中はそれをも上回っている。マリナーズの2010年のサイ・ヤング賞投手、ヘルナンデスも今季好調だが13・00で田中には及ばない。

 投手の勝ち星は打線の援護がなければ増えない。防御率は守備の良しあしなどに左右される。その点、三振と四球は投手だけの力。「K/BB」は、打たせて取るだけでは高い数値にならず、逃げることなく、ストライクゾーンで勝負している投手のみが高い数字を残すことができるため、田中は絶大な評価を受けている。

 田中は経験を積めば、ヤンキースのエースはおろか、メジャーのエースになれる可能性を秘めているというのだ。

まだシーズンが始まったばかりですので、シーズン終了時に今以上の活躍していることを期待します。
マー君に地元紙が心酔 神の制球 「奪三振÷与四球」でリーグトップ

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