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STAP論文の不正を認定 理研調査委、きょう最終報告

 理化学研究所の小保方晴子・研究ユニットリーダーらが発表した新型万能細胞「STAP細胞」の論文を巡る疑惑を検証していた理研の調査委員会が、論文に意図的な不正があると認める最終報告書を取りまとめたことが31日、分かった。1日午前に東京都内で記者会見を開き、公表する。

 調査委は3月14日の中間報告で、実験データ画像の切り張りや過去の論文からの流用、他人の論文の文章盗用など、計6カ所に問題があると指摘。うち2つは「意図的な不正ではない過誤」と判断したが、残りについて今回、「意図的であり不正と認められる部分がある」との見解を示した。

 これを受け、1日午後に野依良治理事長らが記者会見し、論文不正の再発防止策や、STAP細胞の有無に関する科学的検証計画などについて説明する。

 だが、小保方氏や、同氏の上司である理研発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長ら、STAP論文の著者に対する理研内の処分は未定。今後、本人から詳しく事情を聴いた上で決定し、公表する見通しだという。

 小保方氏ら理研に所属する論文の著者は疑惑が浮上してから、自身で社会に対する説明を行っておらず、今回の記者会見にも出席しない。

 これについて理研は「外部有識者を交えた調査が終了したことから、今後は当事者が出席しての記者会見なども可能になる。本人の意思に応じて対応を検討していく」と話している。

 調査は論文の適切性に関わる部分に限定され、STAP細胞の有無や実験の再現性には触れなかった。

 小保方氏、笹井氏らは中間報告の時点で、論文に重大な過誤があると認め論文の取り下げを検討していることを明らかにしている。

全ての疑惑をはっきりして欲しいです。
STAP論文の不正を認定 理研調査委、きょう最終報告

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