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キムタク武蔵、ノースタント76人斬り!東北に勇気届ける

キムタクはいつまでもかっこいいなぁ。

人気グループSMAPの木村拓哉(41)が主演するテレビ朝日開局55年記念ドラマスペシャル「宮本武蔵」(15、16日・後9時)の制作発表が10日、都内で行われた。剣豪・宮本武蔵を演じた木村は、激しい殺陣やアクションに吹き替えなしで挑戦。生涯無敗を貫いた男の人生を通じ、「東北の方にも作品を見てもらって、少しだけ前向きに物事を考えてもらえたら」と日本に勇気を届けることを誓った。

 二刀流の伝説の剣豪・宮本武蔵の生涯を演じ抜き、木村の表情は精かんさを増していた。激しい立ち回りに加え、一本杉からつるされるなど過酷なシーンも。76人斬りのシーンでは「『本番!』って声がかかったらやるしかない。カットがかからなくて10分くらいやっていたことも」と壮絶な現場だったことを明かした。

 吉川英治氏の歴史小説などで知られ、過去には片岡千恵蔵、萬屋錦之介らが当たり役として演じてきた武蔵。京都・三十三間堂での決戦や、ライバル・佐々木小次郎との巌流島の戦いなど、伝説は尽きることはない。殺陣に次ぐ殺陣。少年時代は剣道の経験者だった木村だが「今までの殺陣とは180度違う」と並々ならぬ気合で臨んだ。

 撮影中は「肉食男子」ならぬ「肉食武士」に変身した。「アクションシーンの日は、体が肉を欲して。京都にいる間は“肉率”が高くて、ここにいるキャスト全員と肉食べてました」。小次郎役の沢村一樹(46)、ヒロイン・お通役の真木よう子(31)らと焼き肉に通っては英気を養った。沢村も「木村さんを見て、剣を扱う間は肉を食べてギラギラしていないと、と思った」と圧倒されたという。

 ストイックで気高い志を持ち「身を浅く思ひ、世を深く思ふ」という格言を残した武蔵。その精神性は、身を削りながら常に周囲を思慮深く考える木村の性格にリンクする。くしくも東日本大震災から3年というタイミング。報道陣から水を向けられると「短く感じる方もいれば、実際被災された方にとってはものすごく長い時間だったと思う。国内の“時差”をなくして前に進んで行ければ」と被災地に思いをはせた。

 東北への思いは強い。震災後、出演するトヨタのCMでは宮城・石巻市、岩手・大槌町や陸前高田市などを訪れ、ビートたけし(67)と被災地のいまを肌で感じた。「どこにもぶつけることのできない気持ちを抱えてきたと思う。この作品がどう力になれるかは未知数ですが、見てもらうことで少しだけでも前向きに物事を考えていただけたら」。“木村武蔵”のひたむきさが、日本の背中を押してくれそうだ。

キムタク武蔵、ノースタント76人斬り!東北に勇気届ける

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