ビットコイン破綻 「裏切られた」怒る愛好家
厳しい現状をたたきつけられましたね。。。
「不正アクセスは本当なのか」「裏切られた」。ビットコイン取引所「マウントゴックス」の破綻で、同社に資金を預けていた被害者らは怒りや失望の声をあげた。記者会見での説明に疑念を抱き、追及に向けた動きも出ている。
ビットコイン愛好家約20人が研究のために立ち上げた「日本デジタルマネー協会」(東京都港区)の代表理事、本間善実さん(45)。マウントゴックスのホームページが閉鎖し残高を確認できないが、「今回の破綻で、おそらく350万円ほど損が出たと思う」と話す。
知人の紹介でビットコインを知り、平成25年12月に40ビットコイン(約240万円相当)を購入。一時は倍近くまで価値がはね上がるなど、値動きの激しさに「投資対象として魅力を感じた」。
インターネットの交流サイト「フェイスブック」を通じて仲間を募り、翌年1月に協会を設立。週1回の勉強会を開き、米国でも欧州でも使える「世界共通マネー」の普及に努めた。仲間内では翻訳などの仕事の依頼にビットコインを使った。
「技術的には安全だと思っていたのに、なぜ破綻したのか。会見での説明は本当なのか」と疑念は尽きない。近く協会のメンバーらを集めた会合を開き、原因究明に向けた対応を検討するという。
一方、1千万円単位の資金を運用し、詳しい説明を求めて来日した英国人のコリン・バージェスさんは「顧客は裏切られた。とても失望したし、悲しい。うんざりだ」と吐き捨てるように話した。「資金はおそらく、もう戻ってこないだろう」とし、「もし何らかの犯罪があったとしたら、厳しく処罰されるべきだ」と強い口調で語った。
昨年夏、国内で初めてビットコインで支払いができるシステムを導入した東京・六本木の飲食店「ピンクカウ」。寺岡直哉マネジャー(43)によると、同店ではビットコイン愛好者の集まりが月1~2回開かれており、「今回の件で6万~7万円の損失が出るのでは」と予想。「こう(マウントゴックスの破綻)なるのではという予感はあった。わずかでも損失が出たのは悔しい」と話した。