<五輪フィギュア>浅田、現役続行可能性も含め「一切未定」
【ソチ芳賀竜也】20日に行われたソチ冬季五輪のフィギュアスケート女子フリー。ショートプログラム(SP)16位と出遅れた浅田真央選手(23)=中京大=は、フリーで3位の得点をマークし総合6位まで順位を押し上げた。2大会連続のメダル獲得は果たせなかったが、浅田選手は今大会を「集大成」と位置付け、今季限りでの現役引退を既に公表している。フリーを好演したこの日、「(今後のことは)想像できない」と述べ、現役続行の可能性も含めて進路については「一切未定」とした。
浅田選手は昨年4月に東京で行われた世界国別対抗戦での記者会見で「ソチ五輪では自分の集大成としていい演技ができるようにしたい」と述べ、報道陣から「現役引退の意味か」と再度問われると、「今はそのつもりです」と答えた。
浅田選手の求心力は、フィギュアスケート界でも絶大なものがある。ミスを連発したSP終了後から、短文投稿サイトのツイッターには続々と著名スケーターらによる激励メッセージが投稿された。2002年ソルトレークシティー五輪金メダルのアレクセイ・ヤグディンさん(33)=ロシア=や1998年長野五輪銀メダルのミシェル・クワンさん(33)=米国=らも名を連ねている。
投稿者の一人で今大会の男子で銅メダルを獲得したデニス・テン選手(20)=カザフスタン=は、毎日新聞の取材に「ちょっとでも励ましになればと思って投稿した。今夜のフリーは最高だったね。彼女のファンは真央のことを誇りに思ってほしい」と、集大成の演技をたたえた。
浅田選手の進路について、指導する佐藤信夫コーチ(72)は「やる、やらないということは現時点で一言も聞いていない」と説明。その上で、「もう少しやってやればよかったな、と思うことは結構たくさんある。やるんだったら(スケートを)一回崩して、また新たな気持ちでやってみたいという思いもある」と、浅田選手が希望すれば指導を引き受ける可能性を示唆した。
次のオリンピックもがんばってほしいです・・・・
<五輪フィギュア>浅田、現役続行可能性も含め「一切未定」