黒木華ってどんな人? NHK朝ドラ「純と愛」で頭角 ベルリン国際映画祭最優秀女優賞
オリンピックにかきけされてる感が・・・www
世界3大映画祭の一つ、第64回ベルリン国際映画祭で16日(現地時間15日)、日本人女優としては4人目の最優秀女優賞(銀熊賞)に選ばれた黒木華(はる、23)。この数年で知名度を上げてきた新進女優だが、一気に世界が注目する存在となった。
コンペに出品された山田洋次監督(82)の「小さいおうち」(公開中)で、東京の中産階級の家に奉公した女性・タキを演じた黒木。授賞式では「まさかこの場に立てるとは思わなかった。すばらしい映画を作ってくれた山田監督のおかげです」と話した。
日本人女優では、左幸子さん(1964年)、田中絹代さん(75年)、2010年には寺島しのぶ(41)が同賞を受賞している。寺島の場合、受賞時はすでにキャリアを積んで実力派女優として知られていたが、黒木は今が売り出し中だ。
舞台出身で、野田秀樹氏(58)の「NODA MAP」や長塚圭史(38)の「阿佐ヶ谷スパイダース」で舞台出演を経験。12年7月公開でヒットしたアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」の声優に抜てきされたが、まだ話題を集めるほどではなかった。
知名度を上げたのは、12年秋から放送されたNHK朝の連続テレビ小説「純と愛」。主演の夏菜(24)が演じたホテルウーマン・待田純の同期入社、田辺千香を演じていた。表向きは柔和だが実は陰険という“腹黒チカちゃん”のキャラクターで演技力が注目を集めた。以後は「舟を編む」「シャニダールの花」(主演作)など映画や、「リーガルハイ」(フジテレビ系)などドラマにも相次いで出演する売れっ子になっていた。
「デビュー作の映画『東京オアシス』(11年10月公開)から注目していた。“おっとり型”の新しいタイプの女優だと思っていた」という映画評論家の望月苑巳氏は、「『小さいおうち』では、奥様役の松たか子に仕えるお手伝いさん。主人を裏切って不倫をする奥様の秘密を口をつぐむ。そのいじらしい感じが、典型的な日本的の耐える女として海外で評価されたのではないか」とみる。
「もともと粘り強い役がお似合い。だがこれからは、名前の字のように“華”やかな役も増えてくるのではないか」という。
5回目のコンペ挑戦となった山田監督にも初めて主要賞をもたらした黒木。今年春からのNHK朝ドラ「花子とアン」にも出演する。人気面でも大ブレークする年となりそうだ。