セブン、初の世界売上高10兆円台へ 15年2月期めど
セブン圧倒的ですね。
流通大手のセブン&アイ・ホールディングス(HD)は6日、傘下のコンビニエンスストア、セブン-イレブンが展開する国内外の全店の売上高を2015年2月期にも10兆円台に乗せる方針を明らかにした。国内流通企業では初の10兆円突破となる見通し。新規出店の加速や店舗の収益力向上などを図り、13年2月時点で8兆5000億円だった全店売上高を大幅に伸ばす。
セブン-イレブンは国内で約1万6000店を抱える最大手のチェーンで、セブン&アイHDが海外でも15カ国に3万店超をフランチャイズ展開している。国内では今後、愛媛県など未進出エリアにも出店。年間の新規出店は14年2月期の1500店に続き、15年2月期も1600店を見込み、拡大路線を堅持する。
商品戦略ではレジカウンターで販売する入れたてのコーヒー「セブンカフェ」や、高品質PB(プライベートブランド、自主企画)商品の「セブンプレミアム」の強化を急ぎ、現在約67万円と2位以下に10万円以上の差を付けている平均日販(1日の売上高)の上積みも目指す。
海外では、国内と同様に特定のエリアに集中出店することで、物流の効率化や知名度向上につなげる「ドミナント戦略」を進め、売り上げの拡大につなげたい考え。セブン&アイHDの鈴木敏文会長は「地域を単に広げるよりも、出店の密度を高めないといけない」としている。
セブン&アイHDは総合スーパーのイトーヨーカ堂などを含めたグループ全店の売上高も14年2月期に9兆5000億円に達する見通しで、国内小売り初の10兆円達成が目前となっている。