<マルハニチロ>農薬検出は1包装室のみ 2交代81人勤務
水産大手のマルハニチロホールディングスの子会社「アクリフーズ」の群馬工場(群馬県大泉町)製の冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された問題で、工場内には包装室が2カ所あり、農薬検出はうち1カ所に集中していることが同社への取材で3日分かった。問題の包装室では、全従業員294人中81人(昨年12月1日現在)が2交代制で勤務しているという。
【消費者からの問い合わせ】5日で30万件
同社などによると、工場内にはピザ▽コロッケ▽フライ▽グラタン▽ホットケーキ--の5種類8本の製造ラインがあり、包装室はホットケーキ1種類用と、ほか4種類用の2カ所。農薬が検出された7商品9件は全て後者で包装されていた。
一方、同12月29日までに同社に寄せられた苦情20件にホットケーキは含まれておらず、農薬も検出されていない。ホットケーキ用の包装室では17人が勤務している。
同社とマルハニチロの事故調査委員会は4日から、群馬工場の全従業員を対象に、業務内容や職場環境などの聞き取り調査を始め、混入経路の特定を急ぐ。群馬県警も工場関係者への事情聴取など捜査を進めている。【田ノ上達也、角田直哉】
犯人は従業員???
<マルハニチロ>農薬検出は1包装室のみ 2交代81人勤務