彗星一部残ったかも…NHKやきもき「継続して取材中」
見たいなぁ!
「世紀の大彗星(すいせい)」になるのではと注目されながら、太陽に接近した際に崩壊、蒸発したとみられていたアイソン彗星について、米航空宇宙局(NASA)は30日までに、「一部が残っているかもしれない」と発表した。彗星消滅の報を受けて、特集番組のタイトルを急きょ変更したNHKは、いまだ定まらぬ彗星の動向にやきもき。番組担当者は「継続して取材中です…」と、宇宙の神秘に当惑気味の様子だ。
NASAが公開した太陽観測衛星「SOHO」の最新画像では、太陽の上部から彗星らしき光が現れ、明るさをあまり失わないまま、かすかに尾を引きながら遠ざかっている。NASAは「小さな核が残っている可能性がある」とした。一方で「破片や、周囲に残ったちりかもしれない」とも話し、実態は正確に解明できていない。
NASAですら一夜で発表内容を“軌道修正”せざるを得ないように、人知を超えた存在なのが宇宙の神秘。NHKであっても先が読めないのは当然といえる。
崩壊の発表があった11月29日、4日放送のNHKスペシャル「遭遇!巨大彗星アイソン」(後7・30)の番組名を「宇宙生中継 彗星爆発 太陽系の謎」に急きょ変更したばかり。その矢先の“生存情報”に番組担当者は「今も事態は動いており、消えたとも残ったとも、何とも言えない。継続して取材中です」と短くコメント。引き続き、太陽系の謎、宇宙のロマンに果敢に挑んでいくという。
NHK広報によると、番組にさらなる変更点はなく、彗星の動向にかかわらず、超高感度4Kカメラでの宇宙からの生中継も予定通り実施する。彗星と違い、番組は“生き残り”が確定しているだけに、制作スタッフはきょうからオンエアまでの4日間、宇宙とのにらめっこを強いられそうだ。