タモリ、5年半ぶりラジオで秘話を連発「許されないこと」
昔の映像があんまり流れないのはなぜだろう・・・
タレント、タモリ(68)が10日、東京・有楽町のニッポン放送で開局60周年特番(23日から3夜連続放送)の収録を行い、約5年半ぶりにラジオパーソナリティーを務めた。サンケイスポーツの取材に応じ、「昔は許されないことをやってたなあ」と今だから言える秘話を連発。かつてNHKのニュースを勝手に編集して笑いを取ったり、今も何かになりすますことが好きと話すなど、タモリワールドの神髄を語った。
悪ふざけの達人が、テレビでは話せない爆笑話を大サービスした。
注目の特番はニッポン放送開局60周年記念番組「われらラジオ世代」(23~25日、後9・0)。毎回50分、ゲストに笑福亭鶴瓶(61)ら3組を迎え、「ラジオの過去、現在、未来」をテーマに語り尽くした。
タモリは1976年から7年間、同局の看板番組「オールナイトニッポン」を担当、他にも2006年までレギュラー番組を持っていた。この日は08年2月の特番以来のラジオ復帰で、収録前、サンケイスポーツの取材に「ラジオも聴かないし、テレビも映画もほとんど見ない。どうやったらいいか分からない」とボヤいた。
続けて「普段? 音楽を聴いたり、酒を飲んだり、雑多に本を読むくらい」と言いつつ、「オールナイト-」時代の思い出を聞くと、サングラスの奥の目をいたずらっぽく輝かせた。
「昔は許されないことをよくやった。スタッフに六本木でナンパさせて本番のスタジオ前に女の子2、3人にいてもらったりね。さすがにスタッフみんな嫌がって、数回しか続かなかったけど」
収録ではさらに舌も滑らかとなり、鶴瓶との放送回(24日)では「オールナイト-」の人気コーナーだった「NHKつぎはぎニュース」の話に。当時、NHKのラジオニュースをたくさん収録して順番を滅茶苦茶にして、つなぎ合わせたという。
「お相撲のニュースです。●●関と●●関が対戦、いきなり棒のようなもので殴られ、気を失っている間に、大潮が2度目の優勝をしました…といった具合にね。何回かやったけど、さすがに法的に許されない。NHKから『やめてくれ』と来ましたよ」と振り返った。淡々と原稿を読むアナの声と脈略のない内容のギャップが、笑いを巻き起こしたのだという。
「俺は何かになりすますのが好き。帽子をかぶって乗車したタクシーの中で医者とかになりきり、運転手さんと延々と話しちゃう。(そのネタ集めに)毎日、新聞読んでます」とも。しゃべり尽くした収録後には「ラジオって面白い!」とゴキゲンだった