【日本ハム】二岡、戦力外！現役続行か未定　今季出場３６試合

　日本ハムの二岡智宏内野手（３７）が来季の構想から外れたことが２５日、スポーツ報知の取材で分かった。プロ１５年目の今季、代打の切り札として期待されたが、ここまで打率０割７分１厘、本塁打０。極度の打撃不振で４日に２軍落ちしていた。関係者の話を総合すると、この日までに球団は編成会議で戦力外を決定、近日中に正式通告される。巨人時代には中軸も担ったスラッガー。現役続行か、それともユニホームを脱ぐのか、その去就が注目される。

　巨人、日本ハムで通算１３１４安打をマークした巧打者が、野球人生の岐路に立った。２４、２５日に札幌市内の球団事務所で、栗山監督を交えた来季への編成会議が行われ、二岡の構想外が決まった。

　下半身に慢性的な故障の不安を抱えながら、昨季は主に代打で打率３割５分３厘と勝負強さを発揮し、３年ぶりのリーグ優勝に貢献。しかし、今季はここまで３６試合で４２打数３安打。自己最少の６打点で、本塁打なしと振るわなかった。５月末に２軍降格、その後、７月に再昇格したが、４日に２度目のファーム落ち以来、１軍から声はかかっていなかった。

　指揮官は「前半戦は代打のタイミングが合わず、迷惑をかけた」と話していた。昨季は代打の出番が明確だったが、今季はチームが最下位に低迷。来季以降も見据えて、若手野手の我慢の起用が続くため、出場機会は減少、突発的に打席に向かう場面もあった。心身ともに入念な準備で１打席、１球にかける職人には酷な役回りだった。

　巨人ではルーキーイヤーの９９年から強打好守で遊撃のレギュラーを奪取。００年にはリーグＶを決めるサヨナラ弾を放つなど、多くのドラマを演出してきた。０８年オフにトレードで日本ハムに移籍。２球団で計６度のリーグ優勝、２度の日本一と輝きを放った。

　二岡は千葉・鎌ケ谷の２軍施設で調整しており、今月中にも球団側と話し合いが持たれる。自由契約となれば、球界屈指の仕事人に触手を伸ばそうとする球団もあるかもしれない。１６年目の来季に向けて、現役続行か、それとも、このままバットを置いてしまうのか。決断の時が迫っている。

　◆二岡　智宏（におか・ともひろ）１９７６年４月２９日、広島生まれ。３７歳。広陵高から近大を経て、９８年のドラフト２位で巨人入団。ルーキーから正遊撃手として活躍。２００２年の日本シリーズＭＶＰ、０３年にはベストナインを獲得。０８年オフ、トレードで日本ハムに移籍。通算成績は１４５７試合で打率２割８分２厘、１７３本塁打、６２２打点。１８０センチ、８１キロ。右投右打。今季年俸６２００万円。

日ハムに来てからの二岡が好きだっただけに残念です。
【日本ハム】二岡、戦力外！現役続行か未定　今季出場３６試合