警視庁元参事官、立件へ　女子高生に痴漢容疑、本人は否認

　警視庁生活安全部元参事官の６０代の男が電車内で女子高生に痴漢行為をしたとして、警視庁が元参事官を東京都迷惑防止条例違反容疑で書類送検する方針を固めたことが１６日、捜査関係者への取材で分かった。元参事官は任意の事情聴取に「身に覚えがない」と一貫して容疑を否認しているが、女子高生の服に残された微物の鑑定結果などから、元参事官が関与した疑いが強いと判断した。

　元参事官は６月１８日午後、東武東上線の車内で、女子高生の体を服の上から複数回触るなどした疑いがもたれている。勤務先から帰宅途中だったとみられ、女子高生に被害を訴えられて成増駅（東京都板橋区）で一緒に下車。高島平署が任意で事情を聴いていた。

　同署幹部は逮捕しなかった理由を「元参事官は経緯を説明する意思を示し、女子高生を導いて自ら駅の事務室に行くなどしていた。女子高生による現行犯逮捕は成立しておらず、逃走や証拠隠滅のおそれもないと判断した」としている。

　元参事官は生安部門の経験が長く、痴漢事件などを担当する生活安全特別捜査隊長や風俗営業などを取り締まる保安課長などを歴任し、生安部ナンバー２の参事官を最後に平成２０年に退職。都内の大手不動産会社に再就職していた。

　大手不動産会社によると、元参事官から６月下旬に「痴漢容疑で取り調べを受けているが、身に覚えがない」と報告があったが、７月末に「一身上の都合」を理由に退職したという

痴漢は絶対にだめです。
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