<山口5人殺害>保見容疑者、河村さん待ち伏せし襲撃か
待ち伏せして襲撃ですか、許せません!
◇DNA型一致 15日に再逮捕
山口県周南市金峰(みたけ)地区の5人連続殺害・放火事件で、山本ミヤ子さん(当時79歳)に対する殺人と非現住建造物等放火容疑で逮捕した保見光成(ほみこうせい)容疑者(63)のものと一致するDNA型が、被害者の一人・河村聡子さん(当時73歳)方寝室の遺留物から検出されていたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。室内で河村さんを待ち伏せして襲撃したとみられるという。山口県警は保見容疑者を15日にも河村さんに対する殺人容疑で再逮捕する方針。【井川加菜美、柴山雄太、杉山雄飛】
事件当日の7月21日夜、河村さんは同地区で山本さん方など民家2棟が全焼した現場近くにおり、同22日午前2時ごろまで近所の人と一緒だったことが分かっている。
一方、河村さんが自宅ベッド付近で死亡しているのが見つかったのは、同日正午ごろ。頭を鈍器のようなもので殴られ、抵抗したような形跡はなかったという。司法解剖の結果、河村さんは脳挫傷や脳幹損傷があったほか、首の骨も折れていた。県警は死亡推定時刻を同日午前0時ごろから朝までとしている。
こうした状況から、県警は保見容疑者が河村さんの帰宅を待ち伏せて襲った可能性が高いとみている。
5人の自宅は同地区の郷集落にあり、集落南西側の貞森誠さん(当時71歳)方を起点に北東方向に並び、保見容疑者は河村さん方北側の山中で発見された。捜査関係者によると、保見容疑者は5人の襲撃について貞森さんと妻喜代子さん(同72歳)、その後、山本さん、石村文人さん(同80歳)、河村さん--の順と供述しているという。