<楽天>田中、ピンチですごみ 星野監督「偉大なヤツや」
凄いですね!絶対に20連勝してほしいですね!
○楽天4-1日本ハム●(2日・札幌ドーム )
楽天・田中は「後ろ(救援陣)につなごうと思って投げた」と振り返るが、結局は最少失点で9回を投げきった。決して良い状態ではなくても、根気強く味方の援護を待ち、勝利につなげる。今季最多136球を投げ、奪三振も最多の12。これぞエースといえる投球で、歴史に名を残す開幕15連勝を達成した。
星野監督は「先に点を取れば(15連勝を)やってくれる」と見ていたが、そのもくろみは崩れた。記録の重圧か、序盤は田中もチームも落ち着かない。二回、日本ハムの中田に遊撃内野安打で出塁を許すと、暴投と四球などで1死一、二塁とされ、大引に左前へ先制適時打を打たれた。この間、中田の打球をさばいた遊撃・松井はボールが手に付かず、左翼・枡田も大引の安打の処理にもたついた。田中自身も「ストライクとボールがハッキリしていて勝負球が甘く入ってしまうところがあった」(森山投手コーチ)。
だが、そこで崩れないのが田中だ。続く大野を二ゴロ併殺打に仕留めてピンチを脱出。五回も2死から連打されたが、陽岱鋼を見逃し三振にとった。勝負どころで集中力が増し、制球ミスをしない今季の田中は、この日も健在。九回1死一、二塁のピンチでは小谷野に150キロ台の直球を4球続けて一邪飛に打ち取るすごみも見せた。星野監督は「偉大なヤツや」と称賛した。
4連続完投勝利で昨季からの連勝は19に伸びた。「ここまで来たら記録を超えたい。チームの勝利のためにしっかり投げたい」と田中。あと「1」と迫ったプロ野球記録の20連勝を視界にとらえた。【江連能弘】