「悪いうわさ流され頭にきた」 山口・5人殺害事件
山口県周南市金峰(みたけ)の民家4軒から男女5人の遺体が見つかった連続殺人・放火事件で、被害者1人に対する殺人容疑などで逮捕された同じ集落の無職保見(ほみ)光成(こうせい)容疑者(63)が「悪いうわさを流されて頭にきた」と5人を襲った理由について話していることが、捜査関係者への取材でわかった。
保見容疑者は26日午前、金峰地区の山中で捜査員に身柄を確保され、同日午後に逮捕された。捜査関係者によると、保見容疑者は捜査員に対して、集落の他の住民から疎外されている状況を話したうえで「悪いうわさを流されたので頭にきて殺した」と話したという。
これまでの調べで、県警は保見容疑者が複数の住民と犬の飼い方や農作業をめぐってたびたびトラブルになっていたことを把握。保見容疑者の自宅には、地域で疎外されていて寂しいという趣旨の心情や、住民への不満などが書かれた紙も貼ってあった。県警は、保見容疑者が近隣住民に強い恨みを抱いていたとみて調べを進めている。