6月の携帯契約、ドコモ5カ月ぶり減 「ツートップ」も新規獲得では不発
携帯電話3社は5日、6月の契約数を発表。NTTドコモが新規契約から解約を差し引いた純増数で、5900件の減少となった。純減は今年1月以来5カ月ぶり。ソニー製「エクスペリア」とサムスン電子製「ギャラクシー」の最新機種を優遇して割引販売する「ツートップ戦略」も新規契約者獲得には効果はいまひとつだった。
これに対し、米アップルの「iPhone」が好調なソフトバンクモバイルとKDDI(au)は純増を確保した。ソフトバンクは音声通話やデータ通信の接続率改善を引き続きPRし、24万8100件の純増。18カ月連続で純増数の首位をキープした。通信トラブルが続いたKDDIも基本料金の割引キャンペーンなどが奏功し、23万2200件の純増だった。
通信会社を変更後も同じ番号を使える「番号持ち運び制度(MNP)」では、ソフトバンクが5万9900件、KDDIが8万5300件の転入超過。ドコモは苦戦が続き、14万6900件の転出超過だった。
ドコモはツートップ戦略に加え、MNPで高速通信「LTE」対応のスマホを購入すると毎月の基本使用料を割り引くキャンペーンも展開したが、「他社の販売施策の強化に押され、思ったほど効果が上がらなかった」(同社)。
ただ、ツートップは販売開始後40日程度で計120万台が売れており、「200万台も十分に狙えるペース」(加藤薫社長)。各種キャンペーンなどと連動させ、巻き返しを図る。
一昔前は周りはみんなドコモだったんですが…
6月の携帯契約、ドコモ5カ月ぶり減 「ツートップ」も新規獲得では不発