平均は微増2006万円＝「身切る改革」で低水準―2012年議員所得

衆参両院は1日、国会議員の2012年分の所得を公開した。1人当たりの平均所得は前年比3万円増の2006万円。東日本大震災を受けた歳費削減は11年中に終了したものの、消費増税に向けた「身を切る改革」として12年5月から約13％、12月から20％の歳費・期末手当が新たにカットされたため、平均は11年分に次ぐ低い水準にとどまった。
　所得公開は国会議員資産公開法に基づいて毎年実施されるもので、昨年1年間（衆院選期間中を除く）を通じて議員だった442人（衆院212人、参院230人）が報告書を提出した。今年辞職した石川知裕元衆院議員ら3人は含まれるが、昨年初当選した新人議員らは対象外。
　所得が最も多かったのは自民党の鳩山邦夫元総務相の3億3263万円。ブリヂストン株の売却益2億9461万円が総額を押し上げた。2位は中村博彦同党参院議員の7755万円、3位は鴨下一郎同党国対委員長の6703万円で、ともに関連会社・団体からの報酬が大きかった。
　平均は衆院2061万円、参院1956万円で、党派別ではみどりの風の2930万円がトップ。以下、みんなの党2365万円、自民党2170万円と続いた。民主党は平均を下回る1840万円、日本維新の会は1879万円だった。
　資産補充報告書と関連会社報告書も併せて公開され、稲田朋美行政改革担当相は昨年12月17日以降に2323万円分の土地・建物を取得したと報告した。大臣規範は任期中の不動産取引の自粛を求めているが、稲田氏の事務所は、取得したのは閣僚に就任した同26日より前としている。　

低水準とは言え、平均2000万ですか…
平均は微増2006万円＝「身切る改革」で低水準―2012年議員所得