シュート数17本、伊上回りながら…決定力に差
4万人を超える観客による「ジャポン、ジャポン」の大合唱が続く。
69分、岡崎が頭で同点ゴールを決めると、スタジアムが騒然となった。日本は大声援を受け、相手ゴールへ迫る。
71分の本田のシュートはGKの好守に阻まれ、82分、岡崎、香川の決定機はゴールの枠にはじかれた。すると、86分に守備の隙を突かれて勝ち越され、その後の好機も決めきれなかった。
ブラジルに完敗を喫した4日前とは見違えるようだった。なすすべなく敗れた戦いとは一転し、積極的な姿勢が際立った。本来のサッカーを貫き、短いパスを早く回しながら、個々が1対1の勝負を仕掛ける。33分、香川がゴール前で弾んだ球を反転して蹴り込み、2点を先取した。
最優秀選手に選ばれた香川は振り返る。「前半に3―0、4―0に出来ていれば。僕を含め、決めきれなかった。逆にイタリアはチャンスを全部決めた。その差を感じた」。日本のボール支配率は55%で、シュート数17本も相手を上回った。「世界」を慌てさせはしたが、勝負で負けた。
勝てた試合だけに、もったいなかったですね。
シュート数17本、伊上回りながら…決定力に差