1号店がマックより1年早かった日本初のハンバーガーチェーン、今は27店舗【換金くん琴似店ブログ】
日本初のハンバーガーチェーンとして、誕生50年を迎えた「ドムドムハンバーガー」。ゾウのマークに赤い看板、どこか懐かしみのある店構え。兵庫県内にも多数の店舗が存在していたが、現在はどうなっているのだろうか。
1975年にオープンした「ドムドムハンバーガー湊川店」(神戸市兵庫区)は、神戸市に現存する唯一の店舗だ。
「決まった時間に利用するお客様が多く、顔を見ただけで注文するメニューがわかる方もいる」。店長の上田浩之さん(57)がそう教えてくれた。常連客を中心に1日70~80人が訪れる。女性客(69)は「昔から手頃な価格で入りやすい。休憩するのにちょうどよく、今日も2回目です」と笑顔を見せた。
ドムドムはダイエー創業者・中内功氏の思いで始まった。ファストフードの成長性に注目し、米マクドナルドと交渉したが決裂したため、自社のハンバーガーチェーンとして、70年に東京・町田市に1号店を出店。マクドナルドの国内1号店(東京・銀座)より1年早かった。
ダイエーの経営理念「よい品をどんどん安く」に由来する店名は、当初「ドンドンハンバーガー」とする予定だったが、「ドンドン」が商標登録されていたため、「ドムドム」になったと伝えられる。
開業時は、ハンバーガーが国内に定着しておらず、焼きそばやスパゲティが売られていた時期もあった。
子どもに人気のゾウ(どむぞうくん)をマスコットにし、手頃な価格や「お好み焼きバーガー」などの独自メニューが人気を集めた。ダイエーの新規出店にあわせ店舗は増え、1990年代半ばには全国で約400店舗となり、ダイエー本店のある神戸市に23店舗、県内には計34店舗あった。
その後、ダイエーの経営危機などで閉店が相次ぎ、2017年、ホテルなどを経営するレンブラントホールディングス(神奈川県厚木市)に事業譲渡され、現在は同社傘下のドムドムフードサービスが経営する。
この間、不採算店舗などの整理が進み、現在は全国27店舗。県内は神戸、宝塚、姫路各市の3店舗だけだ。
どむぞうくんをあしらったグッズの売れ行きも好調で、ドムドムフードサービスの藤崎忍社長は「日本初のハンバーガーショップとしての誇りを持ち、型にはまらないメニューを開発していきたい」という。
独自路線を突き進むドムドムは、今も根強い人気を誇っている。
1号店がマックより1年早かった日本初のハンバーガーチェーン、今は27店舗
北海道復活もお待ちしてますよー。