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言葉を失うほどの不誠実さを見せた関電、会見する度に傷口を広げた訳【換金くん清田区北野店ブログ】


関西電力は役員が金品を受領していたことについて、9月27日、10月2日、10月9日の3回にわたり記者会見を行いました。なぜ、3回も行うことになったのか、1回で済ませることはできなかったのか、考えます。

記者会見はやればいいというものではない
 まずは、3回の記者会見を振り返ります。1回目の記者会見は、9月27日の11時から行われましたが、1年前の調査内容を公表せず、公表しない理由は「プライバシー」と説明。1年前に公表しなかった理由は「不適切だが、違法性がないから」と回答。2回目の記者会見は、10月2日は、1年前の調査結果を公表しましたが、経営責任に対しては辞任を否定し、「再発防止を講じるのが責任」、業界での役職も辞任せず、「貢献していく」とした内容でした。2回目はさらに、1年前に調査した弁護士小林敬氏による所感説明会見、その後事務局からのレクチャーと続き、6時間の内容でした。3回目の会見は10月9日で、八木会長の辞任、岩根社長は辞任前提で第三者委員会の結果が出るまでは社長職に留まることの発表でした。9月27日から10月9日まで約2週間かかっています。プロの目からみると2週間かけて3回も記者会見する必要がなく、1回の会見で終わらせることができた内容だったといえます。各会の着目点を述べます。

 1回目の会見でもっともよくなかったのは、「質問に向き合っていなかった」態度です。起こしたことに対する反省が全く見られない、質問に真摯に向き合う姿勢がない会見でした。自分達に不都合な質問に対しては、回答にはなっていないとわかりつつ、用意した文書を繰り返して読んでいたからです。

記者「処分者がいるのに公表しなかったのはなぜですか」

社長「(手元にある文書を淡々と読み上げる)ある特定の人物から金品を受領し、個人が保管。儀礼的なもの以外は返還しました。発注プロセスには問題がなかった。預かったことは不適切であるため関係者の処分を行った。今後再発防止策を確実に実施していく」

記者「質問に対する答えになっていない。改めてお聞きします。公表しなかったのはなぜですか」

社長「そのような判断の下、社内処分をして再発防止を講じていくということ」

記者「質問の答えになっていない。改めてお聞きします。なぜ公表しなかったのですか」

社長「違法ではなかった。不適切ではあったことから、社内で判断した」

 記者会見での失言や失敗はあまたありますが、一生懸命に回答しているのに批判を浴びるというのがこれまでよくある事例でした。今回は質問に向き合わない、という態度は、私もなんと表現したらよいか言葉を失うほどです。公表しなかっただけでなく、公表しなかった理由について「文書を読み上げている態度」がいかにも不誠実です。このような時には公表しなかったことを「率直に反省する言葉」で回答する必要がありました。

 2回目の会見での着目点は、1年前の調査委員会の委員長による会見内容です。記者からは「弁護士として不十分だと思わなかったのか」といった質問が何度もなされました。調査委員会という名称でありながら、弁護士は関電から提供された資料、情報の範囲内でコメントするだけだったことが露呈されており、弁護士の評判を落とすことになったように見えます。

ダメージコントロールとして記者会見を機能させる
 危機発生時の記者会見の役割は、ダメージを最小限にすることです。1回目、2回目の記者会見は、時間も長く、やればやるほどダメージを深めていました。ただ、やっただけで、何のための会見か、何を守る会見か、何を伝える会見か、どのダメージを軽減させるものなのか、まったく不明。危機管理広報の視点が抜けており、ただ「説明しただけ」の会見でした。説明責任を果たすことを完全にはき違えていたようです。危機時には情報の小出しは絶対にやってはいけないのが鉄則です。よい情報は小出しにして期待感を持たせて盛り上げていくのですが、危機時には全く逆の発想でダメージを最小限に抑えることが信頼回復の第一歩として重要です。

 プロの視点からすると、最初の9月27日の記者会見を11時に設定したことが不思議に見えました。夕方に設定する選択肢もあったはずだからです。夕方にすれば、半日時間を作ることができ、1年前の調査書の配布、第三者委員会による再検証の方向性、第三者委員会報告書が出た段階で責任の取り方を決断する、といったメッセージ設計にすることができたと思うからです。少なくとも私ならそうします。そうすれば、ダメージコントロールとして記者会見は機能して、1回の会見で済ませることができたでしょう。記者会見の時間設定は広報担当者の責任分担です。広報室が危機管理としての役割を果たしていなかったのではないでしょうか。

 

【参考サイト】

9月27日記者会見 ノーカット 

10月2日記者会見 ノーカット

10月9日記者会見 ノーカット

石川慶子
危機管理/広報コンサルタント
 ”


言葉を失うほどの不誠実さを見せた関電、会見する度に傷口を広げた訳



恫喝や恐喝なんて明らかに犯罪なんだから相手を訴えればよかっただけなのにそれもしないで自分たちに被害者意識があるからあんな会見ができたんでしょうね・・・

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