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稀勢、連敗で引退危機…屈辱の横綱ワースト7連敗/初場所【換金くん札幌本店ブログ】

大相撲初場所2日目(14日、両国国技館、観衆=1万936)進退が懸かる横綱稀勢の里(32)は西前頭筆頭逸ノ城(25)にはたき込まれて2連敗を喫し、いよいよ引退危機に直面した。昨年秋場所千秋楽から7連敗(不戦敗除く)となり、1場所15日制が定着した昭和24年以降では貴乃花と並ぶ横綱のワースト記録となった。師匠の田子ノ浦親方(42)=元幕内隆の鶴=は、稀勢の里が3日目の15日も出場する方向であることを明言した。

 横転して土俵下へ落ちた横綱が、両腕をついたまま動かない。地面に顔を向け3、4秒…。何かを思ったまま、かたまった。

 立ち合いから頭で当たって、突き起こす。関取最重量226キロの逸ノ城を後退させた。相手のいなしに土俵際まで体が泳いだものの、再び押し返す。だが、前へ出ようとする意識が強く、頭が下がったところをはたき込まれた。

 休場に追い込まれた昨年11月の九州場所に続き、横綱になって2度目の初日から2連敗スタート。17個目の金星配給となった。横綱の7連敗(不戦敗を除く)は貴乃花と並ぶワースト。不名誉がまた一つ増えた。

 東の支度部屋。風呂から上がった稀勢の里が上がり座敷の一番奥へ座る。そこを近い距離で囲む報道陣に対し、横綱は付け人に下がらせるように指示。問い掛けには一度も口を開かず、引き揚げた。

 立ち合いの呼吸が合わず、ようやく4度目に立ち合った。一度、行司待ったをかけた三役格行司の木村玉治郎は「おおかた横綱の手つきが不十分だった」。直近3連敗を喫している相手。先手を取りたい稀勢の里のはやる気持ちと体の反応に、誤差が生じたのだろう。

 九州場所では横綱として87年ぶりに初日から4連敗(不戦敗を除く)。右膝を痛め、在位11場所で9度目の休場となり、場所後の横審では不祥事以外では初めて「激励」を決議。強い奮起を促され、今場所は進退が問われている。

 この日、観戦に訪れたプロ野球巨人の原辰徳監督(60)は「面識はないけど、横綱(稀勢の里)を応援しにきた。残念だったけど、日本の横綱として頑張ってほしい。彼はフェアな相撲だから」。ファンの胸中を代弁するエールを送った。

 横綱が所属する田子ノ浦部屋では元旦に力士が師匠の田子ノ浦親方を訪れ、新年会を催す。稀勢の里も参加し、今年も大関時代からの習慣で弟弟子の大関高安を除く序ノ口までの全力士、行司、床山らに「お年玉」をふるまった。そして、力士は一年間の抱負を車座になって披露するのだ。

 「また復活して、優勝したい。できるように頑張る」

 稀勢の里の一年の計。下を向いているときではない。3日目は平幕栃煌山(31)と対戦。試練の危機を自身の力で突破し、必ず、必ず実現させる。


稀勢、連敗で引退危機…屈辱の横綱ワースト7連敗/初場所



引退危機と言うよりも引退したほうがこれ以上不名誉も増えないと思います。

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