ビール値上げで嘆きの夜の街…　１０年ぶり、飲食店向けをメーカー順次【換金くん清田区北野店ブログ】

“「生ビール」が高くなるかも－。アサヒビール（東京）は１日から、飲食店に卸す業務用ビールなどを値上げした。本格的な値上げは１０年ぶり。他の大手３社も４月１日に追随する。２０１４年４月の消費税増税、酒の安売りが規制された昨年６月の酒税法改正と、近年は飲食店などにとって厳しい状況が続く。「据え置きで頑張る」「他店の状況を見て」という居酒屋がある一方、酒と料理のセットを値上げする飲食店も。消費者への負担も懸念される。（上杉順子、綱嶋葉名、坂山真里緒）

【ひと目でわかる】ビール大手の値上げの動き

　主な対象は、瓶やたるなど容器の回収が必要な業務用で、一部スーパーやコンビニの瓶商品も含まれる。運転手不足などで物流コストが上昇し、回収費用がかさむのが要因で、一部商品は販売価格が原価を割り込んでいるという。

　昨年末、ＪＲ神戸駅高架下に開店したばかりの居酒屋「天ぷら海鮮と釜飯　米福」。アサヒスーパードライを提供するが、生ビール中ジョッキ１杯２９０円（税別）の価格を据え置くことにした。福井慎哉店長は「生ビールが安いと気軽に来店してもらえる。しんどいが、まずは地域への浸透が優先」と話す。

　同店で同僚と宴会をしていた姫路市の男性会社員（４３）は「お店の人は大変でしょうね」と思いやった。

　飲み放題付き宴会コースが主流の居酒屋グループの担当者は「ライバル店はどこも据え置きのようだ。今回も店が涙をのむしかない」と嘆いた。神戸市中央区の居酒屋店主（４０）も「自分でもビールの高い店は行かないと思う。だが、自分の首を絞めるのも…」と頭を抱える。周辺店舗を注視し「状況で判断する」。

　一方、酒類とチキン南蛮、小鉢料理３種の「おつかれセット」を提供する同区の飲食店は、セット料金を９８０円から千円へ値上げする。「痛手だが仕方ない」と店主（３７）。

　飲食店向けの卸売りと小売りを手掛けるカネキ酒販（神戸市中央区）は７～８％値上げする予定だが、自社の販売店は１週間ほどライバルなどの様子をみる。卸売りについては「値上げしないとやっていけないが、飲食店からメニューの値段を変更するまで待ってほしいと言われ、板挟みだ」とする。”

ビール値上げで嘆きの夜の街…　１０年ぶり、飲食店向けをメーカー順次



あーあ、値上げされちゃうんですかね・・