DeNAドラ1山崎、魅惑のナックル「僕の武器。反応楽しみ」
ナックル早く見たいです!
固唾をのんで“魔球”を待ち望む視線が集まる中、10日のシート打撃に登板。しかし、「緊張して投げられませんでした。次は絶対に投げます」。DeNAドラフト1位の山崎(亜大)が苦笑いした。
宜野湾キャンプでは、ナックルボールへの関心が日を追って高まっている。「僕の武器。プロの世界でどんな反応をされるか楽しみ」と意気込む。
投げた本人にも予想のつかない揺れる球は、米大リーグではレッドソックスなどで活躍したウェイクフィールドらが知られるが、日本に使い手は少ない。山崎の場合、軟式野球から帝京高で硬式に転向した際に「変化球がなければやっていけない」と取り組んだものの、うまくいったのがナックルだけだったのがきっかけだという。
大学では「まだナックル投げているの?」とからかわれたこともあったが、カーブ、スライダー、チェンジアップ、カットボールを次々と習得。最速151キロの直球を軸に幅広い投球を身につけ、日米大学野球で最優秀選手に選出されるまでになった。ナックルも140キロ台と緩いものと2種類あり、「今は緩い球だけ。そのうち両方使えたらと」と技巧派ぶりをアピールする。
山崎には、踏み出した左足を極端に右側に踏み込むクロスステップという特徴もある。上体をひねって投げるため、右打者からは球の出どころが見えづらく、他球団のスコアラー陣は「右打者には怖い」と警戒を始めた。
中畑監督が「長いところを投げてもらいたい」と先発候補に挙げる逸材。14日に登板予定の日本ハムとの練習試合(名護)で、“魔球”の真価を世に問う。