<和歌山男児刺殺>発生当初から容疑者を県警マーク
犯人が捕まって良かったです!
殺人容疑で和歌山県警に逮捕された中村桜洲(おうしゅう)容疑者(22)は、以前から子供を追いかけるなどの不審な行動が目撃され、5日夕の事件発生当初からマークされていたという。
事態が動いたのは6日夕だった。中村容疑者が事件に関与した疑いを強めた県警は、混乱を避けるため、家族が運転する車で中村容疑者を県内の「道の駅」に呼び出し、県警かつらぎ署に任意同行。事件当日に刃物を持った男を目撃した近所の人に顔付きなどを確認してもらった上で逮捕状を請求した。
◇目撃証言と違い丸刈り
中村容疑者は丸刈りで、目撃証言とは髪形が違ったが「顔は間違いない」との証言を得たという。7日未明に逮捕された中村容疑者は、捜査車両に乗せられてかつらぎ署を出る際、目を見開くなど興奮した様子だったが、受け答えはしっかりしているという。
県警によると、近所の人への聞き込み捜査の結果、中村容疑者らしい男が森田君の自宅をのぞき込む姿が目撃されていた。森田君の家族に何らかの関心があった可能性もあるが、中村容疑者は逮捕後、森田君を「見たこともない」と話しており、県警は今後、接点の有無などを調べる。
県警は午前3時から、岩出署で記者会見。逮捕の決め手は目撃証言だったことを明らかにした。一方、容疑者と森田君の接点については「今のところ、把握していない」などと厳しい表情を崩さなかった。